「まっくろくろすけ」が出た
今日は大掃除で煤払いをしました。
シュロの長ほうきで軒裏や板壁の外壁をササーッと。
すると、黒い細かな煤がサッと飛んでいきます。
思わず 「まっくろくろすけ」 が出たーっ! と。
こうして払ってやることで板壁の黒ずみがグレイ色になって光沢が増すような気がします。
今では煤払いをしているお家はあんまり見かけませんが、昔のお家には「かまど」や「囲炉裏」があって、煤払いをする暮らし方でした。
よく、木の経年変化の例えで「シルバーグレイ」や「銀鼠」などと言われますが、ただ経年するだけではなく、煤払いをする暮らし方とセットで、より経年の風合いが増すのではないかと思いました。
よく言われることですが、建材で作られたお家はできた時が一番きれいで、経年劣化していく。
50年も100年ももたなくていい。雨風しのげればいい。
そんな声もあるのかもしれませんが、それではあまりにも寂しい。
小さくてもいい、豪華じゃなくてもいい。
年月を重ねるごとに風合いが増して、末永く愛着を持って住まう。
そこに住まう人の人生の一片であってほしいと願っています。
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