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2013年8月31日 (土)

「小さな暮らし製作所」 柿渋作りに挑戦!

朝いち、長女と次女を車で保育園に送って、

男3人で松竹プロジェクト予定地へゴー。

 

 

夏前に耕作を終えた畑は、現在草ボーボー。

工事着工までは、まだまだ時間はかかるが、とりあえず竹の伐採は済ませておきたいので、今週から実家の庭をやってもらってる業者さんに入ってもらっている。

 

予定地は畑のほか、孟宗の竹林、梅の木3本、柿の木2本(甘1渋1)などが植えてある。

今回プロジェクトを遂行するにあたり、甘柿1本だけを残して皆伐の予定だ。

 

 

昨年の12月には、土壁下地のスダツ(間渡し竹)になる孟宗竹を必要な分だけ採った

そして、今回は柿渋になる渋柿を採ることにした。(じつは先週思いつきました。)

 

柿渋とは渋柿から取れるタンニンが主成分の液体のこと。

古来から、繊維の染、家具や家屋の木部塗料として使われている。

おじいちゃんの代ぐらいまでは、ふつうに家で作っていたらしい。

が、最近では他の伝統品と同様に、工場生産品のペンキに駆逐されてしまっている。 

 

今では市販品を買うとそれなりに高いので、敷地に植わっているのならやってみようと思いつき今日に至った。

究極の地産地消の精神だ。

 

2本あるうちの左のこちらが渋柿。

 

Photo Photo_2

渋柿は隣家へ延びていたので、枝はらいを大々的にやってしまったので、残りわずか。。。

長男、次男に手伝ってもらって、使えそうな青い渋柿をすべて採った。

(少ないかなと思ったのですが、結果的には半日でやるには十分な量でした。)

 

Photo_3

 

 

作業内容です。

採ってきた渋柿を水で洗って、細かく切ります。

 

Photo_4

水を入れてミキサーにかけてドロドロにしたものを絞ると、柿くさい汁がしぼれます。

 

Photo_5  Photo_6

これを延々繰り返します。

しぼったものを最後にもう一度濾します。

 

Photo_7


 

10L弱ぐらいの液体になりました。

 

 

そもそも、こんな作り方でよいのだろうか。。。

はたして、これが茶褐色の柿渋になるのだろうか。。。

いつ頃から塗料として使えるのだろうか。。。

松竹プロジェクトに間に合うのだろうか。。。

 

謎だらけ。

こうご期待!

 

 

ちょっと余談。。。

建築に限らないと思いますが、

こういった伝統的なものは、ほどよくいい加減です。

このいい加減度合が人の暮らし方にも影響していると思います。

 

古来、日本人はもっとゆったりした生活をしていたのではないでしょうか。

言い方を変えると、もっと ”いい加減” な民族だったのではないかと思います。

誤解されるかもしれませんが、いい意味でとらえてください。

 

いい加減な人たちが、いい加減に暮らすのには、いい加減な家でよかったわけで、

それが、近代社会のカチカチに硬直した社会では許されなくなってきたのではないでしょうか。

 

我々は、カチカチの社会になったかわりに、便利で楽をすることを覚えました。

しかし、一方では、物に依存したり、精神的ストレスを抱えたり、人々との交わりを欠いたり、っと様々な弊害もあるように思います。

 

いろいろな要因があるのでしょうが、

ボンセッケイでは、ひとが居る空間づくりを通して、そんな社会の窮屈な部分を少しでも和らげることはできないだろうかと思っています。

いい意味で、ほどよくいい加減にすることを常に念頭において、設計バカにならないように心掛けているつもりです。

ボンセッケイが造る自然素材を使った家には、ほどよくいい加減な居心地があります。

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