アルチザンプロジェクトの報告会。
風邪を引いたので朝ランはなし。
今日は、去年の夏から参加してるアルチザンプロジェクトの報告会があった。
アルチザンプロジェクトとは、
一昨年の11月終わりに兵庫のEディフェンスの神戸波で半壊した伝統的な木造の試験体を、移築してよみがえらそうというプロジェクトで、中村大工さんが主体となって行っている。
最初に現場にて、建物の説明や工事の進捗などを聞き、思い思いに見入る。
そのあと、近隣のいこまい館の会議室で報告会を行った。
中村大工さんの報告からはじまり、建築家の松井郁夫さんの報告、最後に国土交通省の槌本さんから材料に関するお話しがあった。
国土交通省では、一昨年から伝統的な木構造についての考察を進めている。
ボクは、本能的に伝統的なものに対する憧れはあるが、
実務上では、なんでもかんでも伝統的なものがいいとは考えていない。
経済的なことや技術的なことを鑑みて、その時できる最良を選択をすべきだと考えている。
伝統構法に頼る場合はどうするのか、できないときは近代的な考え方で克服できるのか。
設計という行為は、常にその時の最良の判断をしなければならない。
そのためにも、木構造に関する、誤った解釈や思い込みは、きちんと整理していかないといけない。
日本近代化後100年以上経っても、なお伝統構法は謎だらけなのである。
伝統構法の継承のためにも、工学的な裏づけが必要なのだ。
木造の未来を明るくしよう!
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