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2009年5月15日 (金)

設計のこと 2

朝いち ランニング。

コーヒー飲んで、ちょこっとストレッチして、

自宅~名城公園~お堀1周~自宅の、お堀コース。 40分。

まだまだ肋骨が痛む。

でも、ゆっくりしてはいられない!

前進前進!

 

ここ名古屋は今、

不況の嵐のまっただ中。。。。

ボンセッケイも。。。。。巻込まれている。。。。。(涙)

ヒマなので。。。。

 

住まいのこと

整理していこうと思います。

 

 

設計のこと。 2回目。

 

①建築予定地はどうか

 

ボンセッケイ では、

プラン依頼があった場合、

建築予定の敷地を現地調査します。

 

敷地をじっと見る。

目に焼き付けるように。。。

 

近所を見る。

あんまりジロジロ見てると怪しまれるので、

見てないフリして、じっと見る。

 

できれば、陽の当たり方や、風の吹き方なんかも感じたい。

 

どこを背中に、どちらに向くか。。。。

目線をどこに通すか。。。。

自問自答しながら。。。。

敷地をウロウロする。

近所もウロウロする。

 

 

っと、ここまでは見た目にはフラフラしてるだけなんだけど、

他にもやることはある。

 

敷地を測る。

ボンセッケイでは、草ボーボーでも、既存建物が建ってても、斜面でも、

結果測れなくても。。。。とりあえず測る。。。。。ようにしてる。

。。。。。

なんでそんなムダなことするんですか。。。。って聞こえてきそうだけど、

つらい思いをして、カラダ全体を使って格闘したことは忘れにくくて、

カラダにインプットできるからです。

建築家風に言うと、“現場のスケール感を身につける” ためです。

そこまでしなくても、十分良い計画をアウトプットできる設計者もいるかもしれません。

でも、ボンセッケイでは、そうするようにしています。

 

まず、敷地の境界を確認する。

杭などの目印が無い場合は、推測する。

敷地のそれぞれの辺の長さを測る。

敷地の対角の長さも測る。

隣地との関係を見る。

塀や土留め、側溝など構造物があれば、それも測る。

どちらの敷地にあるのかも重要なのだ。

 

次に道路。

道路の巾を確認する。

たかが巾。。。。と思ってはいけない。

これが非常に重要なのだ。

(甘くみてると、あとあとボディブローのように効いてくるのだ。)

 

側溝や下水も確認する。

水道は来てるか、ガスはどうか。

電線も見る。 工事の邪魔にならないか。

電柱はどこにあるのか。

電話は来てるか。 光はどうか。

敷地から出る雨水や雑排水はちゃんと排水できそうか。。。

水道は引けるか。。。などなど。

 

そして高低差。

敷地の主要なところ。

隣地との差。

道路との差。

などなど。

 

現地では、こんな感じ。

 

もうひとつ忘れちゃならないのが。。。。

 

役所確認などなど。

まずは市役所などで、

建築予定地がどんな地域なのか教えてもらう。

日本の国土はいろんな地域に分かれていて、いろんな規制がかかっている。

主に都市計画法で定められているんだけど、

他の法令の規制はかかってないか、

自治体の条例で定められた規制はないか。。。。。。などなど。

 

そして地図を入手する。

役所で “都市計画図” という航空写真をもとにした地図を入手する。

これが設計上は一番正式な地図になるからね。

 

法務局にも行く。

公図と呼ばれる地図も入手する。

これは、むかーしむかしから登記で使われてる絵のようなもの。

なんでこれが必要かというと、

現状の敷地状況が、むかーしむかしからの絵に似てるかどうかを判別するため。

あんまりカタチが違ったり、大きさが違うと。。。。

なーんか怪しいぞ。。。。っとなる。

 

ついでに、測量図があればそれも入手する。

遠くない昔に、道路の拡張や敷地の分筆などをしてると、

その時測量した、測量図があったりするのだ。

 

現地調査は、ざーっとこんな感じ。

現地調査をしておかないと、設計に後戻りが生じる可能性があるからね。

新設で土留めが必要になるかもしれないし、工事中に土があまって処分しなくちゃいけないかもしれない。

お隣さんの建物が気になったり、こんなハズじゃなかったなんて可能性も。。。。

 

ボクは設計では、なるべく後戻りがあってはならないと考えています。

手間もかかるし、モチベーションも下がる。

でも、それよりもなによりも、

計画のなかにある背骨のようなものが揺らいで、

構造的なことや意匠的なこと住まいに関する一貫性というか、潔さというか、

プロジェクトの柱が傾いていってしまう可能性があるからです。

 

だから、はじめが肝心。

プロジェクトに取り組む姿勢が肝心なのです。

 

見えないところでプランニングは始まっている。

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